上月スポーツ・教育財団は、本年設立30周年を迎えます。1982年の上月教育財団設立当初から、次世代を担う若い人たちのためにという篤い思いをもって、スポーツ・教育・文化の振興と発展を目的に、有能な人材の発掘と育成、研究助成や大会支援等これまでに6,000件を超える助成を実施してまいりました。
このように大きな規模に発展し、今日を迎えられましたのも、ひとえに財団の礎を築くにあたり、兵庫県教育委員会並びに文部科学省 初等中等教育局、スポーツ・青少年局の皆様から賜ったご指導をはじめ、スポーツ・教育関連団体の皆様のご協力、また事業運営に携わっていただきました多くの先達の方々、関係各位のご尽力の賜物と、深く感謝申し上げる次第でございます。
2000年に上月情報教育財団、2003年に上月スポーツ財団を設立し、2005年に上月スポーツ・教育財団として3財団を統合して以来、スポーツ関連事業を重点事業として位置づけ、日本を代表するトップアスリートを支援しております。2010年には、文部科学大臣より栄誉ある「スポーツ功労団体表彰」を受け、多年にわたるスポーツ支援活動が、国際競技力の向上に寄与し、新たなスポーツ文化の確立を図る先駆けとして評価されました。引き続きスポーツ強化への取り組みに力を注ぎ、微力ながらお役に立ってまいりたいと存じます。
さて、この度、設立30周年記念式典に併せて「財団法人上月スポーツ・教育財団 30周年記念誌」を発刊する運びとなりました。各界の方々からのご祝辞のほか、設立以来の歴史、座談会やインタビュー、事業記録等を収録いたしました。編集に際してご協力いただきました関係各位に厚く御礼申し上げます。本記念誌の発刊を機に、これまでの上月スポーツ・教育財団のあゆみを改めて振り返るとともに、これが未来への事業展開に向けて新たな礎となることを願っております。
今後とも設立当初の理念を継承しつつ、公正かつ健全な事業運営に努め、より一層の社会貢献を果たす所存でございますので、変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2012（平成24）年8月吉日