財団法人上月スポーツ財団
設立趣意書

財団法人上月教育財団は、1982(昭和57)年に、コナミ株式会社の代表取締役社長である上月景正の出捐により設立された財団法人(兵庫県所管)で、従来、兵庫県を中心として、育英・遺児・留学生・学生ベンチャー等への奨学事業や、情報教育振興助成事業等を行って参りました。内、情報教育振興助成事業につきましては、2000(平成12)年に文部省(当時)に設立許可いただいた財団法人上月情報教育財団へ移行し、全国規模で事業を展開しているところであります。

一方、オリンピック競技大会をはじめとする国際競技大会における我が国のトップレベルの競技者の活躍は、国民に夢や感動を与え、明るく活力ある社会の形成に寄与することから、こうした大会で活躍できる競技者の育成・強化を積極的に推進することは国の政策目標ともなっている中、2002(平成14)年度からはスポーツ選手育英奨学事業に取り組み、日本を代表する現役スポーツ選手がさらに競技能力を向上させ、あるいは記録を更新するための環境を整えることを趣旨として育英奨学金を給付し支援しているところであります。

近年の厳しい経済状況の中、このスポーツ選手育英奨学事業の必要性、意義はますます増大しているものと思われます。

しかしながら、このスポーツ選手育英奨学事業は上月教育財団が兵庫県許可の財団法人であるために、事業の実施は、兵庫県を中心としたものに限られます。また、対象は児童・生徒・学生に限られた中での事業でもあります。

そこで、今後は文部科学省許可の全国法人として、スポーツの振興に寄与する財団を設立し、兵庫県ばかりでなく全国規模で、また社会人をも含めた我が国の代表選手全般に対象を広げ、さらにはスポーツ選手への支援に留まらず、スポーツ医・科学の研究助成、効率的・効果的なトレーニングの研究・助成、各種団体や競技会等の支援・協賛をおこなう等、広くスポーツの振興に寄与し、もっては国民の健康の増進にも寄与したいと願っております。

このため、財団法人上月教育財団と上月景正からの出捐により、スポーツの振興、健康の増進を図るための新財団を設立するものです。

2003(平成15)年2月26日

設立代表者 上月 景正

設立許可証