祝辞

文部科学省 スポーツ・青少年局
局長 久保 公人

この度、財団法人上月スポーツ・教育財団が設立30周年を迎えられましたことに、心からお祝い申し上げます。

貴財団は、1982(昭和57)年に財団法人上月教育振興会として設立されて以来、時代のニーズに対応しながら、スポーツ・教育・文化の振興と発展を目的とした助成や事業を展開してこられ、2002(平成14)年からは、スポーツへの支援に御尽力されております。

昨年(2011年)8 月には、スポーツ界の念願であった「スポーツ基本法」が施行され、基本的施策のひとつとして、優秀なスポーツ選手の育成など競技水準の向上等が定められました。オリンピックなど国際競技大会等における日本人選手の活躍は、国民に大きな夢と感動を与え、スポーツの意欲・関心を大いに高めるとともに、活力ある健全な社会の形成に寄与するものであります。

文部科学省としても、世界の強豪国に伍する競技力向上を図るため、スポーツ医・科学、栄養学等を活用した専門的なサポートや研究開発等により多方面から支援を行うマルチ・サポート事業をはじめ、トップレベル競技者の育成・強化のための諸施策を総合的・計画的に推進しているところです。

こうした中、貴財団におかれましては、トップレベルのスポーツ選手が、安心してスポーツ活動に専念できるよう、長年にわたって支援事業を実施されております。こうした事業は、誠に意義深いものであり、我が国のスポーツの発展に大きく貢献するものと深く感謝しております。

この功績に対し、2010(平成22)年11 月、文部科学大臣から、優れた成果を挙げた選手の活動に対し継続的な支援を行っている団体として、スポーツ功労団体表彰をさせていただきました。

今後とも、このような意義ある事業を継続していただきますとともに、我が国のスポーツの振興と発展に御支援・御協力を賜りますことを期待しております。

結びに、貴財団と関係者の皆様方の御発展、御健勝を祈念いたします。